嘘つきは殺される

舌の根も乾かぬうちに

ミュージカル忍たま第9弾-感想(ネタバレ後半考察)

第9弾東京千秋楽、公演が無事終了してよかったです。おめでとうございます。
残すは愛知公演で、初演の第9弾を観られる機会はもう残り片手で数えられてしまうわけなので、そろそろネタバレ注意と書いたら感想を書いていいのではないかと思って書き始めました。

なので、こちらの記事にはネタバレを含みます。

※ネタバレを含みます。

 

↓以下クッションを兼ねたどうでもいい話。


前記事を書いた時にはちゃんと第8弾再演の感想を書くつもりだったんですけど、第8弾に関するいろいろな感想を見て回ってそのうちの一つがボロクソに叩くもので、心が折れてしまって書くのやめてました。前記事踏んで、本当に内容のないものだったので何か感想の類を期待していた方には申し訳ない。

ちなみに当ブログの前記事が、現在Google検索で「忍/術/学/園 学/園/祭 第/7/弾 D/V/D」に加えて何かしらの余計な一言を入れると結構な検索上位にあがってきてしまうのは申し訳ないです。

からしてみたら古のオタクなので、上記の検索除けの仕方で大丈夫なのかなと心配になっている……。この記事の内容には、「学/園/祭 第/七/弾」の内容は相変わらず一切含んでいません。悪しからず。

 

さて、長くなってきましたけど、私は第8弾再演好きなんですね。特に曲が。本当に、好きなんです。再演を見てからDVDを買って、なるべく買い集めたにんみゅのDVDを毎日どこかの弾のを必ず見ていたんですけど、第8弾は本当にオープニングの曲が始まるあの音を聞くだけで、こう細胞が沸き立つような感覚を覚えて本当に大好きでした。
こうやって書くと、過去形みたいですけど、本当に大好きです。他の曲も大好きです。
第1弾、第6、7、8弾は過去公演のDVDを買って見たんですけど、そのなかでも第8弾のドクタケの輪が一番名曲だと思ってる。
ちなみに、いまこうして第9弾の記事を書こうというところでもまた第8弾流してみてる。大好きで大好きで、サンシャイン劇場に急遽3日連続で行ったあの第8弾再演が手元にDVDとしてきたので見るしかないよね。まさかあれ以上に通うことになるとは当時は思ってなかったけれど。

さて、そろそろ長くなってきたので本題に。

 

↑ここまでクッション

 

閑話休題

もう一回言います。
第9弾のネタバレを含みます。
ネタバレをされたくない人は絶対にこの先を読まないでください。お願いします。

 

今回の第9弾は座長が兵助から雷蔵になり、第8弾では優柔不断、というよりむしろ心配性という感じで何もできないイメージを持ってしまった雷蔵がどう立ち回るのか、楽しみにむしろ心配にしていて。

というか明確に公式から座長ですって発表がある前のキービジュで、え、雷蔵なの? 来年? みたいな。新参だから、そこらへんの発表の仕方とか今までの定型とかが分からなくて普通に戸惑った……。

 

第9弾はキャラも多いし、忍術学園を舞台にしているのに水軍がでてドクササコも新キャラででてきてさらに当たり前だけど1年、5年、先生がいて、それから6年、ドクタケ、さらにドクタケ城城主までてんこ盛り。
普通にどんな話になるのか読めなくてめちゃくちゃドキドキしながら初日Gロに行きました。

特に気になっていたのが、5年生のポジション。何度も言いますが、前提として知っていてほしいのは第8弾再演めっちゃ好きだったんです。その贔屓目があってなお、5年生のそれぞれの扱いに納得いっていないところが結構あって、それが心配でした。

特に、兵助と雷蔵がね……。兵助は、豆腐以外にも優等生であることがあまりにも触れられていなかったし、雷蔵は今年は座長なのに去年のままだったら三郎がいないと何もできないっていう。それじゃあ主役なんてできないよって気持ちがあって。

 

もう、そういう心配していったから正直1公演目はドキドキしすぎて心配のほうが勝っていたんです。

 

結論から言いますと、

第9弾よかった! 最高!! 大好き!!!!!!!

チケットちゃんと取っておいてよかった!!!! 東京公演を見届けられてよかった!!!!!!!

 

本当に、よかったって気持ちでいっぱいです。
ありがとうにんみゅ。期待していてよかった。
お願いだから早く円盤、もしくはCDを出してくれ……。このままだと容易に第9弾ロスになる。

 

さっきの心配していたこと、全部心配が取り越し苦労に終わりました。
心配していたことをまとめると、
・キャラは多かったけどそれぞれ生きていた
・兵助は優秀だった
雷蔵は成長した
でも全部杞憂だった! 本当に、本当に良かった……。

 

っていうかさっきからネガティブなことしか書いていない気がするので、どんなところが面白かったのか~とかちゃんと書きますね。

 

忍たま、水軍、ドクタケ、ドクササコでちゃんとそれぞれの役割がはっきりしていて、それぞれの個性が生きていたなって思って。
ドクタケが占領した忍術学園を取り戻す、その時の役割分担で、先生と6年生が行方不明になったらんきりしんの3人を探す、その間に5年生はドクタケとドクササコを仲たがいさせて隙をつくる。っていうのがまず、ちゃんと三郎が変姿の術を使って「(ほとんど)誰にも変装できる」っていうところがあるからの役割分担なんですよ。
それに加えて水軍。どうするんだろうと思ったら、忍術学園の池の中やらあらゆるところをつないでいる穴を使って、連絡係を務めるっていうのもなるほど納得。まあ、土地勘がないはずだからどうやって目的地にたどり着いていたのかは謎だけど。

兵助、忍たま長屋内での張り紙に書いてあった言葉が「豆腐フェチ」で、また豆腐だけなのかなって思っていたら、武器紹介での言葉が最高に格好よかった。今回は雷蔵が主役だから目立った活躍があったわけではないけれど、優秀な久々知兵助が垣間見ることができて嬉しかったです。

それに最後の一件落着に至るまでの作戦を、ドクササコの状況について把握していた雷蔵が立てたっていうのが、主役、さすがだね、雷蔵……。三郎がいないと何もできない子じゃなくなってた。しかも自分で決意をして、それを選び取ったのが分かって本当によかった……。そういう格好いい雷蔵が好きだよ。

残りは思い出した順番にとにかく言っていこうかな。

6年生の2人がもう全部すごくて、ああやっぱり6年生ってすごいんだなぁってあほみたいな感想を抱きました。
いやだって、本当にすごくって。歌がうまい、ダンスも上手、で武器の扱いも完璧。
さらに、去年の6年い組の時とまた5年生とのかかわり方の違いも観られてとっても面白かったです。
第8弾の6年い組は5年生のことはあまりよく知らない、からこそそんなに信頼していないのが、一件を通じて信頼関係がちらっと見えるようになっていたって感じ。勝手な感想としては、あまり仲良くない感じが好きだった。優秀ない組らしい。
それに対して6年は組は、5年生と割と最初から関わろとしていて、だから目の前で実力があるだろうと思わせる行動を見せてくれたから5年生に対して、「忍術学園を取り戻すのを5年生に任せてはどうだろうか?」と言って評価する。それに、戦いの場面で伊作がことあるごとに「大丈夫?」って聞くのも、子供扱いしているのではなくて5年生を仲間として心配しているんだろうなって思って、作中でも何度も言われている優しい伊作を表しているセリフだったと思う。こういうところでキャラクターらしい言動があるのが、楽しいところなんだよなぁ。
あと個人的には6年生の女装が可愛すぎて、毎回身もだえていました……。特に留子さんが本当に私の理想の美人って感じで、留子さんを見ていると、女でいることをやめたくなる……。留三郎の女装はゲテモノになってしまう設定だけど、シュっとした美形だし本来の素材は明らかにいいんだから、絶対に綺麗になれるって思ってたよ。きっと補習とか重ねるうちにうまくなったのかな。仙蔵にコツを教えてもらったとか?

今回新しく登場した水軍2人。今回と言いながら、お披露目は学園祭だったから一応は初めましてではないんだけれど。でも単独で歌うことは今回初めてだったわけで。
間切の歌が上手……! 歌の時にドヤ顔気味なのは自分のことを間切様と呼んじゃう間切らしくて面白かったです。あと個人的には、網問がアニメでよくやっている解説をしていて「ミュでもやるんかい……!」ってところが好きだった。そうだよね、確かに網問は他の子に怒られながらちゃっかり解説してるよね。
今までにいた水軍が格好いいザ・海の男って感じだったのが、今回の2人はそれよりも年が若くてその対比も面白かったなぁと。兄貴たちへの憧れも強くて、戦いの時には水軍らしく闘争心むき出しなのに、ほかのシーンで可愛らしくまだ幼さを残しているところが最高でした。網問が名前を間違えられて不服そうなのとか、鯨の肉に夢中になってしまうところとか。

らんきりしんの3人、ちゃんと舞台の上にいたね……! しんべヱの不思議な才能(?)は今回もセンス抜群で、すご腕さんとのデュオは可愛い。というかミュージカルっぽい。あ、私いまミュージカルみてる……! ってすごい思った。ミュージカル独特の、謎に会話の途中から不思議に歌に入っていくあれ。
あときり丸役の子のゲスな笑い方のクオリティがすごくて、すごい。(語彙力)

あとはドす部下が可愛い。なんだかんだ言ってすご腕さんのこと、ちゃんと尊敬しているんだなぁっていうね。キャラもしっかりしていて、もっといろいろなドす部下が見たくなった。あと歌もうまい。第9弾、後述の竹高様の曲と、すご腕とドす部下のデュオのところはにんみゅじゃないよね?

竹高様は言わずもがなですよね。もう。最高に出オチな見た目しているのに、もうずっと面白い。ダンスのキレが凄まじいし、アニメの頭がちょっと悪そうな殿様と違って頭のキレもいい。いやあの殿様なら忍術学園はいつももっと苦戦させられてしまうのでは……?

なんというか、本当にすごい感動したんですけどなんと伝えればいいのか。
第8弾で、というか原作から「不破雷蔵あるところ、鉢屋三郎ありさ」っていう例のセリフ。あれのアンサーが聞けるとは思わなかったよね。
第8弾の「雷蔵の一番の武器は俺、そうだろう?」もなかなかに言っている意味が分からないセリフ(誉め言葉)だったけれども……。双忍の互いの位置関係がまた一歩変わったんだなぁと思って。

 

 

上の双忍についての超個人的な、長いしどうでもいい話をしたいと思うので書きますが、個人の想像が多分に入っています。
問題があったら下げます。


双忍の関係についての感想という名の考察としての妄言。

(ここからは原作、というかアニメを見ている限りでの私の考えなんですけど、三郎は雷蔵の顔を貸してもらっていることをいい意味で当たり前だと思っていないと思うんです。
というのは、なんかそういう話があったと思うんですけど、一応やっぱり借りているということを気にしているってことなのですが。だから多分、雷蔵が嫌だって拒絶したらやめなくちゃいけないって思ってるのではないかなと。雷蔵が三郎のことを認めている、という状況があるからこそ三郎が現在の雷蔵の姿でいられるわけです。そしてそのことを誰よりも意識しているのが三郎。つまり、雷蔵が三郎を受け入れている証明こそが今の三郎であると。(このことは私は第8弾を観たときからずっと友人方に言って回っていたんですけど。)でも、やっぱりそれは三郎にとっては雷蔵の側から一方的に解消できる関係だと思っていそうだなって。もうほとんど妄想ですが。
それでも、雷蔵が三郎に顔を貸すことを許してくれているから「不破雷蔵あるところ、鉢屋三郎ありさ」ってセリフが前回の第8弾で三郎の口から出ました(ミュ内だけでのセリフではありませんが)。そのうえで、今回「鉢屋三郎あるところ、不破雷蔵ありさ」ってセリフを雷蔵自身が口にするっていうことで、今まで「三郎の姿」という言ってしまえば三郎の一方的な行為によって表されていた雷蔵からの許しが、今回雷蔵から三郎と自分の関係に言及したということによって、雷蔵の方からの承認と許容を三郎は聞くことができたってことになるのではないかなと。
つまり今回の第9弾では、「不破雷蔵あるところ、鉢屋三郎ありさ」に対して「鉢屋三郎あるところ、不破雷蔵ありさ」という明確な答えが出たということだと思っています。
ミュ内での双忍としての関係性が、また少し変化したんじゃないですかね。
ちなみにセリフのあとの三郎の表情が本当に何とも言えなくて、胸がいっぱいになりました。三郎、よかったね!!)



 

まとめ

忍たまは知っているけれど、忍ミュには興味がないという人に向けても、今回の話は分かりやすいし明るくて前向きで楽しめるんじゃあないかなぁって思って、あわよくば友達に勧めて忍ミュ好きな人をもっと増やしたいなと思いました。
まだ初演も愛知公演が残っているので、楽しみにしたいと思います。
愛知公演での、第9弾再演についての発表待ってるよ!!!